2021年9月29日のできごと

朝目が冷めて携帯を見ると、
まだ5時台だった。

部屋を見ると夫の姿がなかったので、今日は仕事が早いんだなと思って
いつものように子どもたちといつもの朝を過ごした。

子どもたちを保育園へ送って、粗大ごみを出す準備をしていた時、
ふとポストを見た。
ポストにはクリアファイルが入っていて、その中には離婚届と置き手紙が
入っていた。
一瞬時が止まった。
その手紙はショックのあまりキッチンで燃やしたから詳細はあまり覚えていないが、
離婚を前向きに考えて欲しい、といった内容だったと思う。
その日は9月29日水曜日だった。
手紙には金曜日に帰りますと書いてあった。

その手紙通り、金曜日の夜に帰ってきた。
子どもたちは夫のことが大好きである。
とても大好きである。
子どもたちはその日帰ってきた夫の元へ走ってお迎えにいった。
私は複雑な気持ちだった。
そしてなぜこういうことをしたのかを早く聞きたかった。

理由を聞くと、自分と離婚したほうが私達が幸せになると思う、といった内容だと
私は感じた。お金も母子手当てなど受給できるし、という感じだったと思う。


私はもう夫のことを責める気持ちはすでになくなっていたので、
あなたはあなたのままで100点、わたしもわたしで100点、そうやって
お互いを認めあっていけばいいのでは、と前向きなことを多々話して
ああ、少し寄り添い合えたかなと思った。

でもそれからも距離はあった。
私のこと、もう嫌いなんだろうな、って思うことはたくさんあった。