夫への心配。

夫が就職した年から、夫はみるみる疲れていった。
私は知らなかったけど、
建築系って体育会系らしい。
夫は体育会系ではないと思う。

そして以前から思っていたこと。

夫は片付けができない。
カバンの中もぐちゃぐちゃ。
部屋の中のもちろんそう。
そして、よく探しものをする。

探しものとはちょっと違うけど、
日常的に使うものの場所がなかなか覚えられない。

「スプーン取って」

っていってもよく探す。
タオル、ペン、予備のティッシュのあるところ、
お皿…

私もちょっとは困ったけど、
それでも良いと思ってた。

ある日夫に聞いてみた。

「仕事をする上で自分の性格で困ることない?」

すると、

「物があるところが覚えられない」

って言った。

私からみて、夫は
発達障害アスペルガー)かな、と思ってた。

私は発達障害が悪いことだとは思っていない。
ただ、それによって日常で困ることがあるのなら、
専門の先生に相談して(まだそうかも分からないから診断も含め)
どういった特性があるのか、
苦手なことにどうやって対応したら良いか、
要するにどうしたら生きやすいのかを教えてもらうのが
良い方法だと私は思っていた。

そして私自身、育児が始まってから
そんな夫がストレスになっているのも確かだった。
産まれて間もない子を見てて、と頼んでも
長い時間子どもに集中して見ていられない。
でもそういったことも特性らしかった。

夫婦で、家族で仲良く尊重し合って生活するには
やはり専門の先生に相談することは大切なことだと思った。

夫を病人のように思ったことはない。
少なくとも私はそう思っていた。
夫婦で理解し合うために
病院に行こう、と言った。

ただ、1回行ってから通院しなかった。
わたしひとりで先生に電話や病院へ行って相談をした。
そして鬱になってしまうのではないか、夫に対して
そんな心配もあった。

先生は、
「病院に自分から来るのは難しいでしょう。
会社の上司に病院へ行くように言ってもらうというと行く人が多いです。」

そして私のことも心配してくれた。
この頃はアスペルガー症候群のことをよく調べていたので、
一緒に過ごしている人がカサンドラ症候群によくなることも知っていた。

「奥さんは、自分とお子さんとの生活を1番に考えてください」

と言われた。
そうできたら、楽だった。
やっぱり夫が心配でたまらなかった。

 

これは主に2020年〜2021年の3月くらいまでの話。